2017年5月22日月曜日

盗難のこと

かなり久々の更新です。

実はホテルで盗難に遭い、この一週間とんでもないほどバタバタしてました。

もちろんドアの鍵も閉めてたし、スーツケースにもバックパックにもチェーン10個くらいつけてたのに、見事に全部破壊されました。

基本的に冷静な私ですが、荒らされた部屋を見たときは、さすがにパニック。

その日はもう、全てのやる気が削がれ、放心状態でした。食欲だけはあったので、ウガリを無心で食べ続けました。

2日目あたりから徐々に落ち着きを取り戻し、代わりに怒りの感情が沸々と...

誰に挨拶されても、無視。「やったのお前か?」と全員に疑いの目を向け、完全にやさぐれてました(笑)

一応警察にも行きましたが、取り調べ中にメイズ食ってるし、挙句の果てには賄賂を要求してくる始末。この国の警察は本当にクソです。

でも、今回のことでケニアが嫌いになったわけではありません。

私を悲しみのどん底から救ってくれたのはケニア人だったし、むしろたくさんの優しさに触れてケニアが少しだけ好きになりました。

みんな貧乏なのに、お金のない私にご飯をご馳走してくれたり、夜を心配して寝床を提供してくれたり。

一番仲の良かったバーのスタッフは、一目散にボダボダ(バイクタクシー)で犯人捜しに行ってくれました。

彼が超安月給なのは知ってたし、いつも「ボダボダは高いから絶対乗らない」って言ってたのに。

物取られたことが悲しくてというより、みんなの優しさが嬉しくて何度も泣きました。

ただまあ、さすがにブシアに残れるほどの精神力はなかったので、とりあえずナイロビ戻りましたが(笑)

今思うといい経験ですね。これまでにないほど感情が揺さぶられた一週間でした。

2017年5月11日木曜日

小学校訪問

今日はムソマ小学校に行ってきました。
今回が2度目の訪問です。

2013年に開校したこの学校には現在、ECD(Early Childhood Development)から最高学年である7年生までの約450名が在籍しています。


教室が足りないため、青空教室です。個人的にはコンクリート造りよりも開放的でいいなと思うのですが、今新たに教室を建設中とのことです。


これは、私と握手するための列です(笑)
やっぱり子どもたちは可愛い!ウガンダの小学校にいた時のことを色々と思い出しました。

先生たちとチャイを飲みながら色々話したんですが、今ケニアの教育は大きく変わりつつあるようです。

今までは、初等8年、中等4年、高等4年の8-4-4-制を採用していましたが、これからは6-6-3制になるらしく、既にこの5月からいくつかの学校で試験的に導入されています。

他にも、今タームから「Digischool」というICT教育がスタートし、政府から11台のタブレットが支給されました。先生用のノートPCとプロジェクターもあります。


これからケニアの教育がどんな風に変わっていくのか非常に楽しみです。

今携わっている乳牛のプロジェクトが落ち着いたら、小学校にも頻繁に顔を出そうと思います~。

2017年5月9日火曜日

障害に対する理解

マーケットに行った時のこと。
急に人だかりができ始めたので、とりあえず近寄ってみました。


路上パフォーマンスをしていたみたいで、みんな自分のお店そっちのけで盛り上がってました。

ただ、見ていてなんとなく違和感を感じた私。
パフォーマーたちは明らかに身体障害者でした。

日本ではタブーとも思われるその光景に少し戸惑い、素直に楽しむことができませんでした。

しかしそんなこと気にすることもなく、私の隣で一緒に踊ったり拍手したりして楽しむケニア人。日本とケニアでは障害に対する考え方が少し違うのかもしれません。

ただ、それがいけないのかって言ったらそうではなくて、純粋に楽しむ彼らやパフォーマーたちを見ていて、こういう受け容れ方もありなのかなって思いました。

日本だと障害に対してすごくマイナスなイメージがあって、障害者のしていることを笑ってはいけないと思い込んでる部分があるけど、それこそ大きな差別のような気もします。

ケニアではニュースの時必ず画面下に手話が流れるし、学校でも障害の有無に関わらず全ての子どもたちが手話を習うそうです。

ホテルの人とその話になった時に「社会で障害のある人たちを受け入れていくためには必要なことだよね」って言ってました。

まだまだ、障害者に対する理解は不十分であるといえる日本。この国から学べることもあるんじゃないかなあと感じた1日でした。

2017年5月7日日曜日

メフロキン

「メフロキン(Mephaquin)」


この辺りで最も一般的に用いられているマラリア予防薬です。

かなり強い薬なので、3か月以上の服用は一応禁止されているみたい。

私は滞在が6か月と比較的長期なので、ここ1か月間は治療薬である「コアルテム」だけ常備しておいて、予防薬は飲んでいませんでした。

でも冷静に考えて今こっち雨季だし、周りを見ていてもかなりの確率でマラリアに感染していたので、ちょっとビビッてブシアでの2か月間だけ飲むことにしました。

7月から滞在するカンパラは比較的標高が高く感染リスクがそこまで高くないので、飲まなくても大丈夫なはず。

あともう一つ、期間以外に飲むのを渋っていた理由があって…。
副作用!!!!

前回ウガンダ行った時は「マラロン」っていう副作用の少ない予防薬を飲んでいたので、全く気にしていなかったんですが、メフロキンはやばいらしい(笑)

鬱、悪夢、不安、めまい、錯乱、嘔吐、下痢など…
こわすぎ。マラリアも怖いけどメフロキンも怖い。もう八方塞がりです。

一時期、米軍は自殺率の高さを懸念して、メフロキンの使用を控えていたんだとか。それほどこの薬は飲む人に精神的なダメージを与えるらしい。

まあ飲まないわけにもいかないので、ちゃんと飲みました。でも悪夢にうなされるのはご免なので、とりあえず昼に飲んでみました。

今のところ特に問題なし。いつも通り元気です。
あとは悪夢を見るかどうかですね。


あ~~、緊張してきた。おやすみなさい。

2017年5月6日土曜日

ダニの恐怖

事後報告になりますが、ダニがやばくて2度目の引っ越しをしました(笑)
引っ越しといっても隣の部屋ですが。

今は新しいベッドを使わせてもらっているのでだいぶ回復しましたが、前の部屋にいた時には痒さで夜中に何度も目覚めました…。

跡に残ったら本当死にたいので、とりあえず、この辺では一番「きちんとしていそうな」Aga Khan病院に行き、診察してもらいました。

診断は、南京虫(Bed bug)かダニとのことだったのですが、私はダニだと思ってます。南京虫だったら肉眼で確認できるし、痒みも尋常じゃないと思うので。

Aga Khan病院では、かゆみ止めの注射をしてもらい、ステロイドの塗り薬と内服薬を処方してもらいました。



薬と引っ越しのおかげで今はかなり改善してきて、跡も消えつつあるので安心してます。

ダニ被害にあってからは、シーツに直接肌が触れないように、ベッドにエマージェンシーシートを敷いて、その上から寝袋で寝ています。日本から持ってきた「ダニがいなくなるスプレー」と「ダニよけシート」も施しました。完全防備!(笑)

ちなみに病院代は全部で6000円。私の大事な生活費をがっつり持っていかれたので、帰国したら即、保険会社に請求しようと思います。

まあ、健康であることに越したことはありませんが、海外ではいつどこで何があるか分からないので、保険は絶対にかけていくべきだと思いました。

余談ですが、昨日ナンバレタウンでバイク同士の衝突事故がありました。しかもゲームに出てきそうな超ド派手なクラッシュ。

病気や事故には十分気を付けたいと思います!

2017年5月4日木曜日

クンビクンビ

日本はGWですね。
みんなの楽しそうなFacebookに心えぐられる毎日です。

この間、こっちに来て初めて朝から晩まで一日中雨が降りました。

洗濯物乾かないし、外出するのも億劫だし、ジメジメしてるし、気分も最悪。日本なら家でゴロゴロ映画見たりできるのに、ここにはそんな娯楽もありません。

そして雨になると大量発生するのが「クンビクンビ」っていう羽アリ!!!朝起きたら部屋中に死骸が転がってて、その処理が結構大変でした。潰すと白い液体が出てきてけっこう気持ち悪い。

ケニアの人は、その羽アリの羽をもぎ取ってウガリと一緒に食べます。みんな好物なのか、レストランで袋いっぱいのクンビクンビを買って帰る人を何人か見かけました。



…まあ食べますよね、経験として(笑)
見た目は気持ち悪いですが、味は結構美味しいです。甘しょっぱくて、良いつまみになりそう。

しかも、タンパク質や脂肪を多く含んでいて体にも良いらしいです。こっちの人からしたら貴重な栄養源なんだと思います。

雨季なのでしばらく雨の日が続くと思いますが、これからクンビクンビをひとつの楽しみにしたいと思います!


2017年5月2日火曜日

宗教観の違い

私ここのホテルの人たちから「ホップ」って呼ばれてます。
希ってHopeって意味だよって言ったら、そっから何故か「ホップ」に落ち着きました。

そのホテルの人たちと話してた時のこと。

海外あるあるなんですが、宗教の話になり「ホップの宗教はなに?」って聞かれたので「特にない」って答えました。「WHY?」って何度も聞かれました。

このくだり毎回超面倒くさいので、できればしたくありません(笑)
話逸らそうとしたんですが、しつこく聞いてくるので色々と考えながら自分なりに話してみました。

彼らの最大の疑問としては、「宗教がないのにどうして悪事を働こうとしないのか?」「日本人は一体何を恐れているのか」です。

私もよく分かりませんが、もし彼らの社会が「キリストの目」によって保たれているのだとしたら、私たちの社会は「周囲の目」によって保たれているんではないかと思います。

日本には昔から、村八分なんて言葉がありますが、共同体の中で生きてきた日本人にとって、最も恐れるべきことは、神からの罰ではなく、共同体からの罰です。

つまり私たちからしたら、周囲といかに共存していくかが重要であり、誰がなんの宗教を信じていようと、信じていまいとあまり関係ありません。神を信じるというよりは、他者を尊重したり、互いに理解し合うことに重きを置いているのだと思います。

だからね、日本人は仲間内で争ったり、他者を傷つけたりはしないんだよ!!
ってなことを私の拙い英語で説明したんですが、伝わったんですかね…?

でも最後に「それは日本人のNatureなんだね」って言われて少し誇らしくなりました。

日本人の宗教観ってすごく独特で海外では本当に理解されにくいと思います。クリスマスもお祝いするし、神社で初詣もする。本当に一つの宗教を信じている人からしたら、信心深さのかけらもありません(笑)

でも逆に、宗教間の対立が問題視されている今、こういう考え方は日本人の誇るべきところかななんて思いました。

寝ます。
Lala Salama!(Good Night)